MVで電話がよく使われるのはなぜ? GRID SPACE 旗の台にある“珍しい電話”の魅力
GRID SPACE 旗の台には、少し珍しい電話を置いています。

電話は、ミュージックビデオの中で昔からよく使われてきたアイテムのひとつだと思います。
理由はいくつかあると思うのですが、
大きいのは「置くだけで画になりやすいこと」と、
「動作そのものに意味を持たせやすいこと」だと思います。
いまの世代にとっては、
こうした電話機のフォルム自体が新鮮に見えるかもしれません。
スマートフォンに慣れていると、
・受話器がある
・コードが伸びている
・ボタンやダイヤルが独立している
こういった構造そのものが、
少し非日常に感じられると思います。
懐かしいというより、
むしろ“見たことのないオブジェ”として映ることもあるのではないでしょうか。
このタイプの電話は、そういう意味で視覚的にかなり優秀です。
棚に置いてあるだけでも目に入りやすく、
手に持つだけで所作に特徴が出ます。
無機質な空間の中に入れると、
曲線や存在感が立ちやすくなり、
人物だけでなく「手元の動き」まで印象に残しやすくなります。

さらに、電話というモチーフは、
演出上の意味づけもしやすいです。
・誰かに伝えたい
・連絡したい
・待っている
・つながらない
・切れてしまう
こういった感情の流れを、
短いカットでも想像させやすいのが電話の強さだと思います。
スマホでも連絡の演出はできますが、
古い電話機になると、
👉 日常感ではなく「物語感」
が出やすくなります。
少し時代がずれたような空気や、
現実から半歩浮いたような感覚が加わることで、
MVの中で“感情を象徴する小道具”として使いやすくなります。
■ブラウン管テレビとの相性について

GRID SPACE 旗の台では、
ブラウン管テレビと組み合わせて使うことで、
こうした電話の魅力がさらに活きてくると感じています。
ブラウン管の光やノイズ感と、
アナログな電話の質感は相性がよく、
👉 少しズレた時代感
👉 レトロなのにどこか未来っぽい空気
を自然に作ることができます。
単体でも成立するアイテムですが、
ブラウン管と並べることで、
より“意味のある空間”に変わるのが面白いポイントです。
GRID SPACE 旗の台のブラウン管テレビのセッティングについてはこちらの記事をご覧ください。
⬇️
GRID SPACE 旗の台では、
こうした電話も含めて、
ただ珍しいだけで終わらない小物を揃えています。
❶ 見た目として役に立つこと。
❷ 意味のある演出として使えること。
この両方を持っているアイテムは、
撮影の中で思った以上に効いてくると思います。
■スタジオにある電話コレクション

GRID SPACE 旗の台では、
レンタルでも手配が難しいレアなレトロ電話を用意しています。
ブラウン管テレビとも相性の良い電話を、現在5台揃えています。
■① 1958年製の淡いグリーンのレトロ電話

マルチェロ・ニッツォーリがデザインした、
ヴィンテージのオフィス電話機。
1958年にイタリアのSAFNAT社によって製造されたもので、
非常に希少性の高いアイテムです。
ただ、この電話の良さは、
スペックや年代よりも“佇まい”にあると思っています。
少し丸みのあるフォルムと、
この淡いグリーンの色味。
無機質な空間の中に置くと、
そこだけ少し時間の流れが違うような、
不思議な違和感が生まれます。
受話器を持つ、ダイヤルに指をかける、
その一つひとつの動きにも自然と“間”が生まれるので、
短いカットでも印象に残りやすいアイテムです。
個人的には、
ブラウン管テレビの光の近くに置いたときの相性がとても好きで、
レトロなのにどこか未来っぽい、
少しズレた時代感をつくってくれるように感じています。
主役としてしっかり見せることもできますが、
あえて少し奥に置いておくだけでも、
画全体の空気が変わるタイプの電話だと思います。
■② 近未来感を感じるプッシュフォン

スピーカーや赤いランプが特徴的で、
レトロSF感を強く出してくれる1台です。
外装はスタジオに合わせて白ラッピングを施しており、
一点ものの仕様になっています。
■③ 海外のレトロ電話(東欧ヴィンテージ)

東欧のヴィンテージショップから輸入した電話機。
原色の赤いボタンがアクセントになっており、
シンプルな中にも印象が残るデザインです。
■④ 無骨なオフィス系電話

昔のオフィスや受付にありそうな、
実務的な雰囲気が特徴の電話です。
派手さはないですが、
その分“生活感”や“仕事感”を自然に加えやすく、
背景として使いやすいタイプです。
■⑤ 少し特殊な設備系電話

ボタンやランプの配置が特徴的で、
施設や工場内の連絡機器のような印象があります。
一般的な家庭用電話よりも無機質で、
SF寄りの演出や閉鎖空間の設定とも相性が良いと思います。
■目立たせなくても成立する“違和感”
これらの電話は、
必ずしも主役として使わなくても成立します。
例えば、
・セットの端に置く
・背景の一部として配置する

それだけでも、
空間に少し違和感が生まれます。

この“ちょっとしたズレ”があるだけで、
画全体の印象が変わることも多いと思います。
GRID SPACE 旗の台では、アイテム単体というより、
空間として組み合わさったときに成立する「バランス」を大切にしています。
あとはその余白をどう使うかを、
ご利用される皆様それぞれの「想像力」で楽しんでいただけたら嬉しいです。
■まとめ
電話は、ただの小道具というよりも、
👉 画を成立させる要素
👉 感情を補強する装置
として使いやすいアイテムだと思います。
GRID SPACE 旗の台では、
こうした小物も含めて“組み合わせで成立する環境”を用意しています。
スタジオ全体の特徴については、
こちらの記事でまとめています。
⬇️