【完全解説】撮影で使えるブラウン管テレビのセッティング方法|HDMI接続・分配・ビデオカメラ連携まで【GRID SPACE 旗の台】

「ブラウン管テレビを撮影で使いたい!」
そう思って調べてみると、意外と情報がバラバラでわかりづらいことが多かったりします。
・パソコンの画面は映せるの?
・複数台に映すにはどうする?
・“あのMVみたいなリアルタイム映像”ってどうやってるの?
「ブラウン管テレビを使いたいけれど、接続や準備が難しそうで不安」
そんな方に向けて、できるだけわかりやすく整理しました。
この記事では、撮影スタジオで実際に使われている方法をベースに、
ブラウン管テレビのセッティング方法を初心者でもわかるように解説します。
さらに後半では、
実際にブラウン管テレビを活用した「差がつく演出方法」や「注意点」までまとめています。
映像や撮影の印象を一段変えたいとき、ブラウン管テレビをどう使うかはかなり大きい気がします。
デジタルでは出せない“にじみ”や“ノイズ感”が、
映像に一気に“意味”を加えます。
まずは今回のブログ内容をギュッと20秒のリールにまとめましたので、ぜひご覧ください。
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ブラウン管テレビの魅力|令和の時代になぜ、撮影で使われるのか

ブラウン管テレビは、ただのレトロ機材ではありません。
・独特のノイズやにじみ
・デジタルにはない“質感”
・光の滲み方や残像感
これらが合わさることで、
一気に世界観を作れるアイテムとして再評価されています。
実際にMVやアーティスト写真では
- Y2K
- シティポップ
- レトロSFといったジャンルで頻繁に使われています。
GRID SPACE旗の台では“使える状態”で貸し出します
当スタジオではブラウン管テレビを複数台まとめて使用できる状態で用意しています。

- ラックに積まれた状態で配置
- 分配器・コンバーターは設置済み
- PCでもカメラでも接続可能
👉つまり
現場でゼロから組む必要がありません。
この“時短”が、実際の撮影現場ではかなり大きいです。
HDMI接続やビデオカメラ連携にも対応しており、すぐに撮影に入れる環境が整っています。
また撮影案件によってはブラウン管テレビをレンタルする場合もあるかと思いますが、その場合これだけの量を搬入してセッティングするだけでも3時間以上はかかると思います。
そういった準備や手間まで含めて考えると、かなり使いやすい状態になっているのではないかと思います。
※ブラウン管テレビは中古品のため突然故障する可能性がございます。不安な場合は必ず事前にロケハンにお越しください。
GRID SPACE 旗の台のブラウン管テレビ「デフォルトセッティング」
ここからは具体的にスタジオでのセッティングがどうなっているのかをまず解説いたします。

上記画像のようにラック乗せた状態でセッティングしています。すべてのキャスターにタイヤが付いているので移動も楽に行えます。
ブラウン管テレビは上記画像のA、B、Cのグループで分かれていてグループごとに分配器が接続されています。 セット例ではA、B、Cで3種類の異なる映像を各ブロックで流せる状態となっております。
下記の写真はAにビデオカメラの出力、Bは何も接続していない状態、Cはパソコンの映像を出力している参考例です。

【こんな使い方も面白いかも!】
たとえば、YouTubeの対談番組などに、AとBに演者のリアルタイムビデオ出力を移してリアクションを映すことで、話者のリアクションを後ろのモニターに投影する演出も可能となります。

標準のセッティングとして入力端子にはHDMIコンバーターがセッティングされています。

↑パソコンと分配器につながっているのが「HDMIコンバーター」です。
ちなみにブログで掲載しているブラウン管に投影されている「カラーバー」の状態はHDMIコンバーターが刺さった状態でパソコンに入力されていない状態で表示されます。
PC画面をブラウン管に映す方法
まずは一番よく活用される「PC接続」から。
投影に必要なもの
- HDMI出力があるPC (こちらは利用者様にてご準備ください)
- HDMI → AV(RCA)コンバーター (3セット用意しています)
- 分配器(3セット用意しています)
接続の流れ
① 基本の繋ぎ方

ここではいったんわかりやすく分配器を経由しない方法で説明します。
パソコンの出力はHDMIですが、ブラウン管テレビはRCAケーブルをテレビについている黄色の「映像端子」に入れますが、このケーブルはパソコンとはつなげないために「HDMIからRCAケーブル」に出力するためのコンバーターを経由する必要があります。

なお、HDMIコンバーターは別途電源が必要となりますのでお忘れなく。
次に、分配器の使い方について説明します。

一番右端の「入力」の端子に、HDMIコンバーターからの端子を入力して、出力からのケーブルがそれぞれのブラウン管テレビに接続されている状態となります。
またスイッチが写真上部にありますので、こちらもお忘れなく。そしてHDMIコンバーターと同様に分配器にも電源が必要となります。

👉これで複数台同時に映像を出せます
ポイント
・ブラウン管は基本アナログ信号
・そのままHDMIは使えない
・必ず変換が必要
現場的なメリット
Grid Space旗の台ではこの部分が
👉すでにセットアップ済み
なので
👉「PCと接続するだけで使える」状態
初心者でも安心して使えます。
ビデオカメラで“あの質感”を作れる
次におすすめなのが、ビデオカメラ接続。ブラウン管にリアルタイムで映像を投影させることができます。最近の編集技術だと合成でできてしまうこともあるのですが、MV監督さんから聞いたのはブラウン管から出力される“あの質感”はデジタル合成だとどうしても出せないらしいです。これは写真だと伝わりにくいのですが、“あの質感”かなりエモいらしいです。

何が違うのか?
PC接続:
→デジタル映像(きれい)
ビデオカメラ接続:
→アナログ特有の質感(にじみ・ノイズ)
メリット
・リアルタイムで映せる
・遅延が少ない
・より“ブラウン管らしい映像”になる
基本的な使い方

PC画面を出力するよりこれは簡単です。原理としてはビデオカメラから出力されるRCAケーブルをそのまま挿せばビデオカメラからリアルタイムで出力されます。

ビデオカメラの出力をこちらの入力端子に入れることで使用することができます。

左側のブロック8台にビデオカメラの映像を出力した状態です。
スタジオでは3台のビデオカメラを用意しています。

こちら同じタイプのビデオカメラを3台用意していますので、A、B、Cのグループにそれぞれ別の映像を出力することが可能です。
たとえばミュージックビデオなどで、アングルの違うリアルタイム映像を流したりという演出もかなり面白そうです。
ここで差がつく!「ブラウン管テレビセット」3つの活用事例
① 移動や高さで差がつく!

GRID SPACE旗の台ではブラウン管テレビを「キャスター付き移動式ラック」に乗せているので視点を高めにして背景としてもかなり強い印象を与えることが可能です。
また原状回復が必須なのですが、ラックの棚板は簡単に位置調整ができるので高さを変えたりして、他の映像作品とかぶらない独自のセッティングを仕込めます。ミュージックビデオなどでは同じ場所でかぶることを避ける傾向がありますが、監督の意向に応じて様々なレイアウトが可能なのも当スタジオのポイントです。
またGRID SPACE旗の台は天高が3.3mあるので、高さを生かした迫力のあるレイアウトが可能です。
当スタジオはひきじりもあり奥行きもあるので空間を生かしての撮影にもおすすめです。
部屋の広さについてはこちらのルームツアー動画をご覧ください。
② 暗闇の中で差がつく!


ブラウン管もかたまった状態で配置すると、存在感を持った「光源」になります。GRID SPACE旗の台は地下の完全遮光のスタジオなので、あえて暗闇に光るブラウン管テレビを活用するには最適です。
③ 組み合わせで差がつく!
当スタジオではブラウン管テレビのほかに、オシロスコープや海外から取り寄せたレアなガジェットなども揃えています。
ブラウン管テレビと組み合わせることで一気に「レトロSFテイスト」のセッティングも可能となります。


これだけブラウン管テレビがあると、まとめて使いたくなりますがあえて脇役にして配置するのもおすすめです。
個人的には下記の手術灯がお気に入りで、ブラウン管テレビと組み合わせることで逆に近未来感が増すのも非常に面白い組み合わせです。

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また当スタジオでは無料の照明機材の貸し出しも行っております。色を変えられる人気のNanlite Pavotubeも4本あるので、下記の写真のようにブルーの光を当てることでサイバーテイストの空間に演出することも可能です。


これだけの台数を個別に手配して、搬入して、接続して、原状復帰まで行うことを考えると、
スタジオ代の見え方も少し変わるかもしれません。
「組み合わせの掛け算」でオリジナルの世界観を
ブラウン管×空間×什器×レトロアイテム×照明=”独自の世界観”
GRID SPACE旗の台ではこの公式を組み合わせることでオリジナルの世界観を作り出す「余白」を提供しています。
当スタジオはもともと「レトロSF」というコンセプトでスタートしましたが、この余白を活用して「みなさまの想像力」で新たな世界観を創造していただければ幸いです。
片付け・使用時の注意点
ブラウン管は“扱いが重要な機材”です。
基本ルール
- 使用後は必ず原状回復をしてください
- 重いアイテムは必ず2人以上で移動してください
- 無理な配線変更はしないでください
- 備品は一点物が多いので慎重にお取り扱いください
- 貸し出し機材は基本無料貸し出しとなるので動作保証はございません
スタジオでは家具や機材の破損に関して賠償対象となるため丁寧にお取り扱いください。
なお、撮影当日スタッフのサポートはありませんので、使用方法に関して不安のある方は必ず事前のロケハンにお越しくださいますよう、お願いいたします。
まとめ|ブラウン管は“セッティング”で決まる
ブラウン管テレビは
👉「どう使うか」で価値が決まる

そして重要なのは
👉再現できる環境があるかどうか
Grid Space旗の台では
- 分配器・コンバーター設置済み
- 複数台をまとめて使用可能
- PC・カメラどちらも対応
といった形で
👉すぐに“あの画”が作れる状態になっています。
もしブラウン管を使った撮影を検討している場合は、
一度ロケハンで実際のセッティングを確認してみてください。
今回のような表現は、技術だけでなく「環境」で仕上がりが大きく変わります。
GRID SPACE旗の台では、こうした演出が成立しやすい設計になっています。
空間の詳細はこちらで紹介しています。
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