照明スタッフがいなくても、それっぽく見える無料貸出の照明機材の使い方|GRID SPACE旗の台で実践
撮影って、照明スタッフがいないと急に難易度上がりますよね。
「照明、正直よく分からない」
「機材レンタルしたら高そう」
そう感じている方も多いと思います。
・とりあえず明るくしたけど、なんか微妙
・顔がのっぺりする
・スタジオはいいのに映像が安っぽい
このあたりは、多くの現場で起きている共通の課題だと思います。
この記事では、専門的な知識がなくても最低限の照明で雰囲気を作る考え方を、できるだけシンプルにまとめています。
GRID SPACE 旗の台は、地下にあるスタジオです。
外光が入らない=環境としては完全に遮光された状態。
裏を返すと、光をどう作るかで仕上がりがかなり変わる空間でもあります。
だからこそこのスタジオでは、
照明を“難しいもの”にしないために、
無料で使える照明機材をあらかじめ用意しています。

【用意している無料貸出の照明機材】
NANLITE FS-300B (ランタン付き)×2
Amaran F22c(色調整可能モデル)×1
NANLITE PavoTube Ⅱ(30X 2本 15X2本)
※センチュリースタンドは移動がしやすいキャスター付きのモデルとなります
※あくまで無料貸出のため動作保証はしておりません
※無人の撮影スタジオのため、使用方法についてのスタッフのサポートはございません
照明を一から揃えるとなると、
機材費だけでなく、運搬やセッティングの手間も意外とかかります。
そのあたりまで含めて考えると、
スタジオ代の見え方は少し変わるかもしれません。
専門的な知識がなくても、ある程度「それっぽく」成立しやすい状態を前提に設計しています。
今回は、その環境を活かしてできる
**“誰でもできる最低限の照明の組み方”**を紹介します。
結論:3つだけ意識すればOK
難しいことは抜きにして、これだけです。
① 正面から当てない
② 影を少し残す
③ 後ろから光を当てる
この3つを守るだけで、かなり変わります。
① 正面から当てない(これだけで一気に変わる)

(↑これは天井のLEDライトのみで照明を活用していない状態です)
ありがちなのがこれ👇
「とりあえず正面からライト当てる」
これやると、全体の表情が平面的になります。
なので、ライトはちょっと横から当ててください。
👉イメージ
真正面 → NG
斜め45度くらい → OK
これだけで、顔に立体感が出ます。
② 影は消さない(むしろ残す)

もうひとつやりがちなのが「全部明るくする」。
でも実は逆で、
ちょっと暗い部分がある方が映像っぽく見えるんです。
・影がある → 雰囲気が出る
・全部明るい → のっぺりする
なので、サブライトを使う場合も
「うっすら影が残るくらい」でOKです。
③ 後ろから光を当てる(これが一番効く)

これが一番“それっぽさ”が出るポイント。
被写体の後ろからライトを当てると、
輪郭が浮き上がります。
・人物が背景から分離する
・急にプロっぽく見える
正直、これ入れるだけでだいぶ違います。
無料貸出の照明を使ったセッティング例
まずは照明なしの状態から無料貸出の照明を使って以下のようにセッティングをしていきます。

天井のLEDライトだけだとどうしてものっぺりする感じのものを照明を加えて一つづつ光の演出を加えていきます。
1、いったん天井の照明を全部消してみる

入り口入ってすぐの電源を落とすと、、、

こんな感じになります。ブラウン管テレビの光が怪しく照らして、これはこれでいい雰囲気ではあったりします。ただこれだと暗すぎるのでメインのキーライトとなる照明を使います。
2、FS-300Bのランタンライトを点灯

こちらを少し斜めから当てると、、、

明るくなりましたが、まだちょっと暗い感じです。
3、バックライトで陰影をつけて「立体的に」

イメージ的には一人用ソファーに輪郭を与えるようにNANLITE FS-300Bのライトを当てました。

かなり陰影がついて、ソファーの存在感がアップしました。
ただこれでもソファー前の方が少しくらいのでもう一つ照明を追加します。
4、Amaran F22cを正面気味で使用

ややトップライト気味で当てていきます。

手前がだいぶ明るくなりました。
が、どこか全体が暗い印象があるので、最後は間接照明を加えて色味を加えていきます。
5、NANLITE PavoTubeで色を添えていく

Pavotubeは色も変えられるので、いろんなテイストに変えられるのが嬉しいところです。
今回はブルー系で色を添えましたが、ビビッドなピンクに変えることで全く違うテイストの雰囲気に変えることも可能です。

またPavotubeは細いチューブ型なので、ブラウン管テレビの裏側などに仕込むことによって「さりげなく色をつけられる」のも嬉しいポイントです。

完成した状態がこちらです。 これが正解、というわけではないのですがノーマルの状態からかなり変わったことはお分かりいただけたかと思います。

今回は照明スタッフさんがアサインできない場合の「最低限の照明の使い方」記事となりますが、ここからさらに持ち込みをして組み合わせればさらにリッチな撮影体験ができます。
GRID SPACE旗の台は天井高が3.3mあるので、照明の取り回しにも非常にありがたいスタジオとなっております。
さらにスタジオのセンターには2本のポールも設置しているので、トップライトなどの照明を仕込むことも可能です。



※設置の際は階段型の脚立を利用して取り付けるなど、くれぐれもお気をつけください
今回のブログの内容はYouTubeでも配信しています。YouTubeではGRID SPACE旗の台の情報だけでなく、系列スタジオ「RETRO POP 平和島」の活用事例もアップしていますので、よろしければチャンネル登録いただければ嬉しいです!
照明は難しそうに見えますが、
全部を完璧にやろうとしなくても、少し光の位置を変えるだけで印象はかなり変わります。
GRID SPACE 旗の台では、
そうした“最低限でも成立しやすい”環境を前提に、無料で使える照明機材を用意しています。
まずはシンプルな組み方から試してみて、
そこから自分たちなりのバランスを見つけてもらえたら嬉しいです。
スタジオ全体の考え方や、制作チームにとって助かるポイントは
こちらの記事でもまとめています。
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