4つの背景どう使う?GRID SPACE 旗の台の「空間構成」
スタジオを探していると、
「背景がいくつあるか」
という点が気になることも多いと思います。
ただ実際には、
👉 背景の数よりも「どう使えるか」の方が大きく影響します。
GRID SPACE 旗の台では、
4つの背景がありますが、
👉 それぞれが独立しているというよりも、
ひとつの空間としてつながるように設計されています。
■空間として「どうつながっているか」
1店舗目の「Retro Pop 平和島」をロケハンしていただいた際に、
MV撮影の監督さんから
「ここは空間として全体で使えるのでありがたいです」
と言っていただいたことがありました。
MVなどでは背景としてセットを使うことが多いですが、
カメラアングルを複数から組むことを考えると、
「空間としてどうつながっているか」も大切になってくるようです。
またMVでは演者さんが歩くこともあるので、「カメラを振った場合にも成立するのか」を大切にしているということもお聞きいたしました。
そのお話をきっかけに、
GRID SPACE 旗の台でも、空間としての「つながり」を意識して設計しています。
系列店「Retro Pop 平和島」は、
カラフルな小物と8面の丸窓が特徴のスタジオです。
一方で、GRID SPACE 旗の台は、
Retro Pop 平和島とは少し違って、
クール寄りのレトロSFテイストを意識した空間になっています。
4つの背景がありますが、
それぞれが完全に独立しているというよりも、
もともとある小物や什器などを移動しながら、
行き来しても使いやすいような構成を考えています。
そのベースになっているのが、
スタジオ全体に共通しているグリッド状の床です。

この共通要素があることで、
・背景を変えても違和感が出にくい
・カメラ位置を変えてもつながりやすい
・複数カットでもまとまりが出やすい
といった使い方がしやすくなっています。
■4つの背景紹介
4つの背景は上記のように配置されています。
それぞれのブースにはある程度の引きもあり、天井高は3.3mあるため、
照明を組んで雰囲気を作り込むことも可能です。
■① ブラウン管ラック背景
スタジオの中でも一番印象的なエリアです。

光の要素や情報量も多いので、
主役として使いやすい背景だと思います。
MVや対談、アパレル撮影など、
幅広く使いやすいベースになりやすい印象です。
また背景に置いているブラウン管テレビはそれぞれキャスター付きのラックに乗せているので、移動もラクに行えます。
下の動画のように、
移動して背景を少しシンプルにしながら撮影することも可能です。
■② ラック背景対談スペース
ブラウン管背景に比べて少し落ち着いた印象で、
対談やトーク系の撮影にも使いやすいエリアです。

中に置くアイテムによって、
テイストも調整しやすい背景になっています。
また、ここにブラウン管テレビを複数台追加すると、
少し知的な雰囲気の対談動画なども撮りやすそうです。
対談だけでなく、
ソファをひとつ置くことで、
少し不思議な「自宅感」のような空気を作ることもできます。
対談案件を検討中の方はこちらの記事もご参考ください。
■③ シルバーロッカー背景(科学実験室ブース)
少し無機質で、
実験室のような雰囲気が出しやすい空間です。

ロッカーの質感や配置されているアイテムによって、
👉 少しだけ現実からズレたような空気を作りやすいエリアだと思います。
ちなみにこちらにある手術灯は実際に点灯させて使用することができます。照明を整えるだけで一気に「科学実験室感」アップさせることができます。
手術灯をご利用したい方はこちらの記事をご参照ください。

ちなみに、この照明セッティングはすべて
スタジオの無料貸出照明で組んでいます。
シルバーのロッカー自体に存在感があり、
先日もアパレル撮影で多くのカットに使っていただきました。
ロッカーの高さは180cmあるため、
人が前に立っても背景としての存在感がしっかりあります。
また、下の写真のように照明の色を反射するので、
セッティング次第でいろいろな表情を出しやすく、
MVなどの演出にも使いやすいアイテムだと思います。

個人的には、奥に控えている「オシロスコープラック」も
いいスパイスになっていると感じています。
この小さな緑の光が、レトロSFテイストを少し引き上げてくれます。
オシロスコープの使い方に関してはこちらの記事をご参照ください。
■④ シンプルソファーブース
白をベースにした、比較的シンプルな空間です。

引いた状態で見ると、
奥のラック背景とも地続きの雰囲気で撮影することができます。

もともとシンプルなセッティングですが、
スタジオには移動できる小物が多いため、
それらを組み合わせることでオリジナルのコーナーを作り込みやすくなっています。

たとえば電話機などを配置することで、
一気に「部屋感」のようなものを出すこともできます。
さらに横方向にも引きがあるので、
照明を斜めから当てることで陰影をつけ、立体感を出すことも可能です。

このように、
ライティングや小物の追加によって印象を変えやすく、
ベースとして使いやすいエリアになっています。
■シームレスに、効率よく場面転換しやすいように
これら4つの背景は、
それぞれ単体で使うこともできますが、
👉 行き来しながら使いやすいようにしている点も特徴のひとつです。
たとえば、
・ブラウン管 → ロッカー → ソファ
・対談 → 別背景でBロール
といった形で、
👉 同じスタジオ内でも、自然に画変わりを作りやすい構成になっています。

毎回、MVをはじめいろいろな撮影作品を拝見しているのですが、
「これ本当にここで撮ったんですか?」と驚くことがとても多く、
こちらも勉強させていただいています。
ここから素敵な作品がひとつでも多く生まれたら嬉しいです。
GRID SPACE 旗の台では、「完成されたセットを使う」というよりも、
👉 組み合わせながら使いやすい空間として設計しています。
撮影内容に合わせて、
それぞれの背景を行き来しながら使っていただけたら嬉しいです。
スタジオ全体の考え方や、
制作チームにとって使いやすいポイントについては、
こちらの記事でもまとめています👇
